『本好きの下剋上』を読んだ感想

この記事を書いたひと: @t4traw 2019年3月7日

本好きの下剋上を読んだので感想を書いておく。いやぁ、久々に長編を読んだ気がする。以下ネタバレを含みますのでご注意ください。

本好きの下剋上は、今では単行本やコミカライズされて売っていますが、もともとは小説家になろうで連載されていた作品で、自分もそちらで(正確にはそれをKindle向けに変換して)読みました。

読んで最後は泣いたけど、「この作品に出会えてよかったぁ」とはちょっと言えない感じ。

本好きの”下剋上”?

下剋上とは、

室町時代において,社会的に身分の低い者が身分の上位の者を実力で倒す風潮をいう。応仁の乱によって将軍の権威は失墜し,その無力が暴露するに及んで,守護大名の勃興と荘園制の崩壊を招き,実力がすべてを決定する時代が現出した。その結果,将軍は管領に,守護は守護代に取って代られ,農民は一揆をもって支配階級に反抗するようになった。足利将軍が管領細川氏に,細川氏が家臣三好氏に,三好氏が家臣松永氏にそれぞれ権力を奪われたことや,松永久秀が将軍足利義輝を襲って自殺させたのはその最も典型的な例であるが,この風潮も織田信長や豊臣秀吉の出現によって消滅した。(出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)

といった感じで、意思をもった”支配階級に反抗”する行動を指すと思うのですが、別段そういった事はなく、主人公の魔力が高い=作品の世界観である魔力に応じた身分という階級社会で上の方でしたという感じ。とくに中盤からそれが顕著で、「まあ魔力で大体解決できるよね」感がすごかった。

本好きならでは。本というか印刷を使ったなにか。を期待していたんだけどなぁ。1部から2部までは、魔力だけでない転生ならではの知識を活かしたモノづくりがあっただけに残念。

確かに最後は泣けたけど

ラストシーンは確かに涙がでました。が、「長い物語を読んできたから」泣けた感があったのも事実。もうちょっと作品をコンパクトにできたんじゃないかなぁ。中弛みしていた部分は割とあったし。んでも日常系な雰囲気で長めに書くのは、少しずつ更新していく”なろう系”小説の特徴なのかも。

それと、平民との繋がりが薄くなるのはわかるんだけど、途中からまったく見えなくなったのが残念だったなと。平民を巻き込んだり、平民出身ならではの事をもっとやってほしかった。それがあったら最後のフィナーレに向かうシーンがもっともっと感動できたかな。そういう意味では最後のページはすっごく良かった。

平民で思いだした。領主様は変人という括りで誤魔化されそうだけど、平民に対する態度や対応がぶれ過ぎ。もっと良い人で良かったよぉ。


と、色々書いたけど最後まで読んだって事はなかなか面白かったからです。ファンも多いし、ハマる人は結構ハマる作品だと思います。

読み終わった後に、名残惜しくいろいろな場所を読み返したりしてるから、かなり世界観には浸っていたかも。ロスっぽい物もあります。

それでは。